先日、浅草「むぎとろ」で接待ゴハンだった際に「手妻」なるものを見ました。
手妻(てづま)、とは、日本に昔から伝わる手品で、
手が稲妻の如く動くことから「手妻」と呼ばれるそうです。
日本で受け継ぐ人が激減して一時期消滅するのでは、、、という心配もあったようですが、
現在では、 この藤山新太郎 さんをはじめ
日本でも受け継ぐ人が少しずつ少しずつ増えているそうです。。
因みに、この藤山新太郎さん、漫談の南けんじの息子なんだそうで。
南けんじ、、知っている人はそれなりの年代ですね。 ふふ。(私も知ってるけど、笑)
藤山さんのサイトもあったので→ http://www.tokyoillusion.co.jp/index2.html
拝見したところ、この方、元々は洋風な手品をなさっていたようで、
東京イリュージョンというグループもお持ちらしいのですが、こういう手妻にも取り組まれて
「むぎとろ」で披露なさっているとか。
実際見た手妻は、ちぎった長い紙があっという間に元通りになったりとか、
重ねた親指に交差させるように二本のこよりをギュッと縛っているのに、 すっとマイクスタンドを通り抜けちゃったり
(後で調べたらサムタイ、という名前の手妻らしい)
マイクスタンドでは信じられないでしょうから、とお客さん(私もやった)が持った木製の輪っかの間を
ぎゅっと親指を縛った手が何度も行ったりきたり。。。
私も大分酒が入っていたので正常な思考能力はなかったのですが(笑)
己が持たされている輪っかの間を藤山さんがホイホイと手を行ったりきたりさせる光景に
目の前でも全く仕掛け分からずアゼーン。。。
そんな私の姿を見て周囲のオジサン達は受けてくれたのですが、
その後、こよりを外してくださいね、と藤山さんに頼まれてこよりを外すと(←私)、
藤山さんの親指にはぎゅっと縛られていた跡がクッキリ。。。。。
ナゼ? ナゼナゼ? (?_?)(?_?)(?_?)(?_?)(?_?)
全く分からない内に最後の手妻、 胡蝶の舞
蝶の一生を描いた非常に風流な出し物で、
一枚の長い紙を切って蝶の形にして扇子で扇ぐと 蝶が飛んでいるような
錯覚に陥るのですが、
蝶の一生は短く、あっけなく地面に伏して死んでしまうのですが、、 それが今度は (手前のワインは私のです、笑)
新しい生命の誕生へ
という非常にきれいな物語のような流れに感動しながら、 〆の麦とろゴハンをお代わり(笑)
むぎとろでゴハンを食べながら、こんな和な風情を味わえるとは思わず感激してしまったのですが、
今年の3月21日(金)と22日(土)の2日間、日本橋劇場というところで
「第8回ベストマジシャンズフェスティバル(日本奇術協会主催)」が開催されるそうで、
この藤山さんをはじめ、小学生の頃から見ていた松旭斎すみえや、最近寄席でよくみる北見伸などが
出演するそうなので(むぎとろでチラシをもらってしまいました)、行ってみようかな、と思ったりして
すっかり魅せられてしまった手妻でありました。
この記事へのコメント
接待でこのような面白い伝統芸能(と呼べるのでは)が見られるなんて素敵! ウラヤマシイナー。日本人でも外国人でも楽しめそうですね。
いいなー。会社もプライベートも1000%エンジョイされてるうつぼさんが別世界の人に思えます。
Catcat44
カゼ、治ったようで、良かったですね~。
日本の手品なんですね。初めて知りました。目からウロコ。
西洋マジックに比べて、すごく素朴でなんだかあったかい感じがします。
そうですか、受け継がれる方がいらっしゃるのなら、なくなる事はないのでしょう。いつかどこかで、何かで、見れるでしょうかね。
麦とろ、ついでに牛タンも・・・食べたくなりました。
gohan
南雲しのぶ
一度行ってみたいと思っていたのですがこんなイベントをやったりするんですねぇ。
名前は知らなかったですが「サムタイ」、たぶん私もできますよ。
ちょと違った視点で見ると、ってやつですよね。
それにしても麦とろご飯、おいしそうですねぇ。
うつぼ
接待ゴハンなど滅多にありませんがたまには会社に美味しい思いもさせていただいております。おまけに古典芸を見せていただくなんて本当にアリガタヤアリガタヤですね。(^^)
>うつぼさんが別世界の人に思えます
いえいえ、bonheurさん、ちょと勘違い。。。。。(汗)
千葉県の隅っこで蠢く地味地味お局会社員でございます。bonheurさんこそバリバリキャリアウーマンぢゃありませんか、もー。
うつぼ
風邪、あともう一息ですが急激に回復しております。3日間寝込んでいたのは一体なんだったんだろう、、、という勢いで。(笑)
神楽とか駒などの芸は寄席でも見られますが手妻は私も初めて知りました。
確かに使う素材も素朴で派手さはありませんけど味わい深いですね。
モチロン、ハトが飛び出るマジックなんかも未だに好きだったりするんですが、最近は落ち着くネタもいいなあという年頃になりまして。(笑)
因みにこの店では牛タンはございませぬ。悪しからず。
うつぼ
>グラスを口に持っていくタイミング
出し物自体の時間は寄席の持ち時間と同様で15分~20分くらいなので、その間はじっと見るか、ネタとネタの合間にちょろっと呑むとか、、という感じでした。
おまけに、出し物の前にさんざん飲んで食べていたのでお腹も落ち着いていたのもありますが。(笑)
うつぼ
この手妻、いつもやっているかは不明なので、もし行かれるのでしたら事前にお店に確認されたほうがよいと思います。風流で楽しいですよ。
>「サムタイ」、たぶん私もできますよ。
すごいですねえ。手品は手先の器用さが問われるというので私には絶対ムリなんですが(手が大きくてゴツイのできっと向かないと思われ)、ちょっとしたところで軽く手品が出来る、、なんていうと尊敬しちゃいますね。会社に酒席で手品を見せてくれるオジサンがいるのですが、毎回出席者全員がかなりグルグルしたころにやってくれるのでネタが分からないまま10年近く経っています。何度見ても、分からないんです。同じ手品なのに。(笑)
手先の器用さだけでなく、テンポの良さとか、すごく練習するんだろうなぁ。。タネを教えてもらって自分でやってみても、すごくぎこちなくなってしまい、そうなると見ている側も醒めちゃうんですよね。難しいです。。(-_-;)
うつぼ
手妻が手品、、、ではなさそうです。
手が稲妻のように、、の手妻と、手を変え品を変えの手品、、らしいですヨ。
私も昔簡単マジックセットみたいなものを買ったのですが説明書の通りに手がサササーッと華麗に動くこともないまま家族に披露することさえ断念してしまったことを思い出しました。というわけで今ではすっかり鑑賞派です。(笑)
堀越ヨッシー
うつぼ
寄席などでは見られないようですから、存在自体があまり知られていないみたいですね。手先が不器用なので、趣味で手品などができる人が羨ましいのですが、ヨッシーさん、今度練習して見せてくださいっ。(笑)