何度も予告編を観ていて気になっていた映画、
ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。
ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。

あらすじはYahoo!映画さんより。
原題は” ローズメイカーという和製英語がちょっとなじみにくかったのですが
副題の奇跡のバラ、というのがついているので想像はしやすいかも。
と、久しぶりに邦題に突っ込み(というほどではありませんが)を入れたら
本題についての感想ですが、バラの品種改良ってこうやって行うんだと
いまある品種の香りに強い生命力を掛け合わせる、バラの育種というのは奥が深い、
そう思いながら鑑賞しました。
エヴを演じているカトリーヌ・フロといえば、
どちらの作品でも強すぎて鼻持ちならない感じ(あくまでも役柄)が
あまり親近感がもてなかった印象だったのですが、
今作では、プライドが高くて意地っ張りで負けず嫌い、素直になれない性格ながら、
新たにやってきたスタッフ3人との触れあいで心を通じ併せて優しい一面も見せる、
強さと柔らかさをうまく見せる俳優さん、彼女がぴったりかなと思いました。
社会復帰のための施設から派遣されてきた3人のうち、すぐれた嗅覚を持つフレッドのみ
犯罪に手を染めてしまった背景に見え隠れする幼少期の辛い思い出などが描かれて、
他の2人について特に触れられていなかったのが気になったりもしたのですが、
全員についてエピソード紹介、となると、盛りだくさん過ぎるので割愛したのかな、
と思いました。
バラについて何も知識のない3人が、エヴとの交流を経てバラを育てていくこと、
新しい品種を作ることに楽しさとやりがいを感じる様子は見ていて楽しいですね。
最後はもちろんハッピーエンドですが、手放しによかったね、というわけではなく、
もうダメだ、とエヴが落胆するところからの逆転満塁ホームラン的な展開が
観ていて(ハリウッド映画のようなイヤラシサもない)安堵するというか、
エヴにとっても、3人にとってもハッピーな結末になってホッとしました。
最後に、エヴが大切な人に贈る花言葉、エヴの人を想う気持ちとちょっと乙女な
所も見られてカトリーヌ・フロ(が演じる役柄)に好感もてました。
ビジネスとしてバラを育て品種改良して儲けることに異論はありませんが
(エヴの存在を脅かす巨大企業が「悪」という感じで描かれていたので)
人の気持ちを癒すバラ、品種改良にも人の心が深くかかわっていくことで
美しい品種がつくられるのかな、と、私も普段バラを飾ったりしませんが、
たまには部屋に飾ってみようかなという気持ちになった
「ローズメイカー 奇跡のバラ」でありました。
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