こんにゃく座「リア王」を観る

銚子電鉄の映画「電車を止めるな!」に出演されていた俳優の池上恵さん、
彼女を追いかけて久しぶりの下北沢で朗読劇を鑑賞したときに、
ピアノ演奏と歌を担当されていたのが島田大翼さん。
https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2023-09-04
IMG_7414.JPGこの日は戦隊ものの歌を披露されていました。
この時、こんにゃく座という1971年創立のオペラの劇団に所属されている
と聞いて「面白い名前の劇団があるんだなあ」と興味を持ったところ、
その次に島田さんの演奏を聞いた時に、近々公演があると聞いて、
(ホームページ)https://www.konnyakuza.com/
チラシをいただいて吉祥寺の吉祥寺シアターで鑑賞しました。リア王.jpg


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勧善懲悪じゃない!( ゚Д゚)

いい人まで死んでしまうなんて。( ノД`)シクシク…

シェークスピアの四大悲劇と言われる作品ですから、悲劇も悲劇、
なんでしょうが、なんともモヤっとした気持ちで観終わりました。

大学生の頃、文学部だったのでシェークスピアの勉強もしたことがありますが、
教材だった作品は、

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若干マイナー気味なリチャード三世で、その授業も20代には苦痛で
シェークスピア作品にその後自ら望んで近づく機会もなく、

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映画でこれを観たきり。。。
というわけで、今回のリア王についてもちゃんと本を読んでいなかったので、
現代の便利ツール、YouTubeで予習してからオペラを鑑賞しました。



途中休憩を挟んでの2幕構成でしたが、オペラ歌手の方はマイクなしでも声量があって
セリフも非常に分かりやすいので、予習した通りに物語が進んでいきました。

私が知る島田さんは、エドマンドという役柄だったのですが、
リア王に仕えるグロスター伯の庶子で異母兄を追放させ、
リア王の娘2人(悪い方)と関係をもって自らが王になろうとする、という
頭の中に憎悪と野心しかないような登場する人物の中で一番性悪な役柄でした。

あらすじが分かっていながらついついツッコミを入れたくなったのは、
リア王のお人よしぶり(笑)なのですが、なぜずる賢い娘2人(長女と次女)の
調子いい言葉に喜んでしまい、正直に語る三女には激怒するのか、
王様なのに随分器がちっちゃいんじゃないの、とあまりにも夢のないというか
身もふたもないことを考えながら観てしまう自分がおりました。

「裸の王様」という話がありますが、リア王もそんな感じに見えてしまったというか、
権力のある人間は意外と視野が狭くなりがちなのかもしれないなー、と思いながら
以前勤めていた会社の偉い人(王様とは規模感が違いますが)にもどこか通じるような
権力で勘違いして威張り散らす人をつい思い浮べてしまいました。

シェークスピア作品に殆ど触れないまま人生を折り返してしまい、
今回リア王を鑑賞したわけですが、シェークスピアの時代とは世の中の仕組みなどは
まったく異なるものの、人間の弱さ、愚かさなどは今も昔も変わらないように思えた
のが今回の一番の感想でした。
今回は本当によいきっかけとなったとうか、他のシェークスピア作品も
本や映画、舞台などがあればその世界に入ってみたくなった、
こんにゃく座さんの「リア王」でありました。


この記事へのコメント

  • 溺愛猫的女人

    シェークスピアの作品は何でそこで登場人物が死ぬの!?ってツッコミ入れたくなる作品が多いです( ̄▽ ̄;)
    2024年10月15日 19:13
  • 夏炉冬扇

    こんにゃくの話かと早とちり。
    リア王、読んだと思いますが?
    御酒なしのお話にて、こういう日もあるんだと。
    2024年10月15日 21:14
  • うつぼ

    溺愛猫的女人さん、おはようございます。
    昔はこういう悲劇が好まれていたのかもしれませんが、今の時代、
    ツッコミどころがたくさんありますね。
    とはいえシェークスピアだから、と言いながら他の作品も観たい自分が
    います。(笑)
    2024年10月16日 07:40
  • うつぼ

    夏炉冬扇さん、おはようございます。
    シェークスピア、本で読むと眠くなるので殆どご縁がないのですが、
    こうやって舞台を見るとツッコミを入れたくなりますが楽しいなと思う
    自分もいます。(^-^;
    2024年10月16日 07:42