Amazonプライムのおすすめに従って鑑賞した作品です。
フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、
それを祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、
夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロットを連れて母のもとを訪れる。
早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが
書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。
しかし、その自伝をきっかけに、母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が
次第に明らかになっていく。
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カトリーヌ・ドヌーヴの存在感。
是枝監督作品ですが、その前に公開された、
それを祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、
夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロットを連れて母のもとを訪れる。
早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが
書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。
しかし、その自伝をきっかけに、母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が
次第に明らかになっていく。
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カトリーヌ・ドヌーヴの存在感。
是枝監督作品ですが、その前に公開された、
市井の人たちを描く「万引き家族」と比べると、じめっとした空気が少なめ、
登場人物が国民的俳優(カトリーヌ・ドヌーヴ)というところが湿気を
少なくしているようにも感じました。
カトリーヌ・ドヌーヴ、といえば、
登場人物が国民的俳優(カトリーヌ・ドヌーヴ)というところが湿気を
少なくしているようにも感じました。
カトリーヌ・ドヌーヴ、といえば、
この頃のイメージが若い頃から強かったのが、
結構精力的に映画に出演されているので、その後年を重ねても
強さが表面に出ている感じ(コメディ映画でも)のイメージです。
今作でも監督にクレームつける、タバコをガンガン吸う、現場でもわがままな
ファビエンヌ(⇐カトリーヌ・ドヌーヴのミドルネームなんですね)を観て、
こんなわがままに振り回される現場も大変、と思いながら観ていた前半、から、
時折出てくる「サラ」という名前、彼女はファビエンヌのライバルだった俳優で
大きな役をファビエンヌにとられて早逝してしまったことがわかります。
ファビエンヌの娘のリュミエールは母との楽しい思い出よりも、サラとの楽しい
思い出があったこと、大好きなサラに酷い仕打ちをした母ファビエンヌに対して
複雑な思いを長年抱き続けていたことが観ていると分かってきますが、
(自分自身もそうなのですが)周囲の人たちに聞くと自分の記憶違いだったことも
多いことに気づく展開となっていきました。
タイトルの「真実」は、ファビエンヌの自伝の真偽、とファビエンヌとリュミエールの
関係の真偽(一部リュミエールの記憶違い)の意味をかけているように思いましたが、
強く見せているファビエンヌも愛犬を連れて散歩すればどこか弱い自分が出てきたり、
やっぱり人間は誰しも弱さを持っている(その加減は様々だと思いますが)、
母娘の関係をアルコール依存症(リハビリ後)のリュミエールの夫ハンク、
娘のシャルロット、ファビエンヌの秘書リュック、ファビエンヌの元夫ピエール、
2人とって長い関係のある人達と、ファビエンヌの映画撮影現場での撮影で
2人の複雑に絡まった関係性がちょっとずつほぐれていく、、
そんな結末に見えました。
映画の中に映画撮影風景が盛り込まれていて(SF映画)入れ子状態になっているのも
面白かったのですが、このSF映画が単独で制作されて公開されたら面白そう、
という点でもあっという間に観終わった感があったのですが、
実際にカトリーヌ・ドヌーブってこんな感じ(昔ながらの大女優)なのかな、という
目線でも面白く観られた「真実」でありました。
結構精力的に映画に出演されているので、その後年を重ねても
強さが表面に出ている感じ(コメディ映画でも)のイメージです。
今作でも監督にクレームつける、タバコをガンガン吸う、現場でもわがままな
ファビエンヌ(⇐カトリーヌ・ドヌーヴのミドルネームなんですね)を観て、
こんなわがままに振り回される現場も大変、と思いながら観ていた前半、から、
時折出てくる「サラ」という名前、彼女はファビエンヌのライバルだった俳優で
大きな役をファビエンヌにとられて早逝してしまったことがわかります。
ファビエンヌの娘のリュミエールは母との楽しい思い出よりも、サラとの楽しい
思い出があったこと、大好きなサラに酷い仕打ちをした母ファビエンヌに対して
複雑な思いを長年抱き続けていたことが観ていると分かってきますが、
(自分自身もそうなのですが)周囲の人たちに聞くと自分の記憶違いだったことも
多いことに気づく展開となっていきました。
タイトルの「真実」は、ファビエンヌの自伝の真偽、とファビエンヌとリュミエールの
関係の真偽(一部リュミエールの記憶違い)の意味をかけているように思いましたが、
強く見せているファビエンヌも愛犬を連れて散歩すればどこか弱い自分が出てきたり、
やっぱり人間は誰しも弱さを持っている(その加減は様々だと思いますが)、
母娘の関係をアルコール依存症(リハビリ後)のリュミエールの夫ハンク、
娘のシャルロット、ファビエンヌの秘書リュック、ファビエンヌの元夫ピエール、
2人とって長い関係のある人達と、ファビエンヌの映画撮影現場での撮影で
2人の複雑に絡まった関係性がちょっとずつほぐれていく、、
そんな結末に見えました。
映画の中に映画撮影風景が盛り込まれていて(SF映画)入れ子状態になっているのも
面白かったのですが、このSF映画が単独で制作されて公開されたら面白そう、
という点でもあっという間に観終わった感があったのですが、
実際にカトリーヌ・ドヌーブってこんな感じ(昔ながらの大女優)なのかな、という
目線でも面白く観られた「真実」でありました。
この記事へのコメント
溺愛猫的女人
夏炉冬扇
「人」はむつかしいです。実体験
うつぼ
カトリーヌ・ドヌーヴもおばあちゃんになってからは結構毒づいた役も
演じていて年とともにうまく変化しているように思います。
フランス人俳優だからなのかもしれませんがハリウッドだとこういう風には
いかないかもしれませんね。
うつぼ
真実と思っていたのが自分の記憶違いだったり、本当のところはわからない
ことが多いのかもしれないな、なんて思いました。
人も千差万別、難しいと私も思っています。