映画「ベルナデット 最強のファーストレディ」を観る

予告編を観て気になっていた作品です。
ベルナデット.jpg

あらすじは映画.comさんより。

ベルナデット・シラクは夫ジャックを大統領にするため、常に影で働いてきた。
ようやく大統領府エリゼ宮にたどり着いたものの、
夫やその側近、そして夫の広報アシスタントを務める娘クロードから
「時代遅れ」「メディアに向いていない」と軽視され、
大統領夫人としての仕事すら与えられない日々を過ごすことに。
そこで彼女は、かつて知事を夢見ていたエリゼ宮の職員ベルナール・ニケを
参謀に、「メディアの最重要人物」を目指してひたすら任務に励む。
時代に寄り添いながらポジティブに変化し発信を続ける彼女の姿に、
国民は熱い視線を寄せ始める。
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カトリーヌ・ドヌーヴだからこその映画。

違う俳優が演じたら、こんなに可愛らしく芯の強い女性だったかなあ、
なんて思いながら観終わりました。

冒頭で聖歌隊が登場し、この作品なベルナデット・シラクの史実に基づいて
いるけれど自由に脚色を加えている、と断わりを入れているのが面白く、
そういう気持ちで「映画の中の彼女が全てそのままではないんだろうな」という
気楽な気持ちで観られたのもよかったと思います。

ベルナデットが世代的に、妻は夫に従い、という感じで、最初はあれこれやろうと
する度に煙たがられいたのを見て、フランスも同じなんだと思ったのですが、
ダンナ(シラク大統領)が秘書(娘)と忙しそうにしていて自分のことを
構わない、というか何かやる度に文句を言われる、というのを見ると、
映画を観ている側はベルナデットを応援したい気持ちになるものですね。(^-^;

ベルナデット自身はもともと地方議員だったことから(今作で知りました)
その活動も忙しかったようですが、参謀のミッケーの言うことに耳を傾け
自分の殻を破ろうとする姿はファーストレディとしても輝いていく、
(ダンナの言いなりにならない姿は観ていて気持ちがスッキリしました)
政局予想のも男性政治家よりも鋭く、その内、シラク大統領をしのぐ人気を
持つようになるのを見て、日本のファーストレディはなあ、、と
フランスの女性の強さも感じられました。

個人的に面白かったのは、
TGV(特急)がベルナデットが議員をつとめる地域まで延伸されるという
ベルナデット、その活動が映画の中でも映し出されるのですが、
結局どうなったのかな、と思っていたら、映画の最後に聖歌隊が再び現れ
結局延伸されなかったと歌っていたので、出来なかったこともあったのか、
とちょっとホッとしたのですが(笑)、日本のように首相が人気のない国だと
こういう映画はまず作れないということが残念ながら、シラク大統領の
奥様がこんなに魅力的な人だったということを知る良い機会になった
「ベルナデット 最強のファーストレディ」でありました。


この記事へのコメント

  • 溺愛猫的女人

    まさにファーストレディと称されるのに相応しい、さすがフランスの女性(*^^*)
    2025年01月03日 10:47
  • 夏炉冬扇

    あらすじ拝読。
    いいお話でした。
    カトリーヌ・ドヌーヴ、間違ってなければ学生時代に最初の映画みたような。
    年賀状いただきました。ご配慮感謝。
    2025年01月04日 07:38
  • うつぼ

    溺愛猫的女人さん、こんにちは。
    こういう場合、悪くは描かないと思いますが(^-^;、よい意味で
    人間臭さのある女性で観ていて楽しかったです。
    2025年01月04日 10:03
  • うつぼ

    夏炉冬扇さん、こんにちは。
    シラク大統領のことは知っていましたが奥様の話は今作で知りました。
    お飾りではないファーストレディーに好感もてました。
    シェルブールの雨傘からもう何十年も経っていますがお綺麗です。
    2025年01月04日 10:06