映画「型破りな教室」を観る

映画のタイトルで興味を持った作品です。
型破り.jpg
あらすじは映画.comさんより。


アメリカとの国境近くにあるメキシコ・マタモロスの小学校。
子どもたちは麻薬や殺人といった犯罪と隣りあわせの環境で育ち、
教育設備は不足し、教員は意欲のない者ばかりで、学力は国内最底辺だった。
6年生の半数以上が卒業を危ぶまれるなか、出産のため辞職した6年生の担任の
代役として、マタモロス出身の教師フアレスが赴任してくる。
子どもたちはフアレスのユニークで型破りな授業を通して探究する喜びを知り、
それぞれの興味や才能を開花させていく。
しかし、思わぬ悲劇が彼らを襲い……。

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子供たちが未来に進んでいくための型破り。

教師のフアレス、どこかで観たことあるなあと思ったら、

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聴覚障害の両親を持つ娘のルビーが音楽大学に進むために背中をおしてくれた
V先生を演じていたエウヘニオ・ベルデスでした。
前作と雰囲気は若干違いますが、熱血な様子は変わらずの好演。

自分自身、学校が楽しかったかというと小中高、と大好きな先生って

いなかったような気がします。
もう記憶もぼんやりですが、記憶に残る印象的な先生といえば、
エコひいきする先生とか、いやらしい先生とか、金八先生を見ていながら
金八先生を全否定する先生とか、そういう先生たちばかりです。
(こうやって書いていて久しぶりに思い出しちゃった)

今作のお子さんたちと自分を比較すると、裕福ではないものの平和な環境で
ぼんやり暮らしていた私と、日々常に危険と隣り合わせの環境で貧困の中
暮らしている今作のお子さんたちは全然違う境遇にも思えて単純比較は
いけないな、と思っていますが、彼らの方が学ぶことの楽しみを感じる
ことができてとても羨ましい気持ちになりました。

型破りというと自己中心的な先生と思いがちですが、あくまでも生徒の
将来、未来の可能性を広げていくために学ぶことが楽しいことであると
1人1人が感じられるように指導要綱で定められたお決まりの授業ではなく
生徒が自分の頭で考える、同級生と一緒に問題に取り組む、話し合って
決める、大人になってからもよりよい人生を歩んでいけるように、
自分の可能性を広げられるように、教師のフアレスは批判にも立ち向かい、
最初はフアレスを快く思っていなかった校長先生も巻き込んでいく様子、
実話に基づく話ということですが、フアレスのお陰で貧困から学ぶ機会を
得た生徒がいたというのを知り、教師の存在は小さい頃には非常に大事、
(もちろんそれより親の存在も大事ですが)
そういう気持ちで観終わりました。

治安の悪い地域なので、ギャングに入って命を落とす子供や
学ぶことに関心を持っている中で、親の都合で学校に通えなくなる子供、
現実もそうなのかなと思う展開もあったのは残念でしたが、
子供たちが目を輝かせてフアレスの授業を受けている様子を観て、
大人になるまでの間、一方的に教えるだけでなく、生徒が考えるように仕向けて、
自分の学びへの関心とヤル気を引き延ばしてくれる先生に出会いたかったなあ、
と思った「型破りの教室」でありました。



この記事へのコメント

  • 溺愛猫的女人

    とてもステキな作品ですね。
    私は一人だけ今でも連絡を取り合ってる先生がいます。
    2025年01月25日 14:14
  • 夏炉冬扇

    働いていたころ思い出します。
    「営業」する大変さが分かっていませんでした。
    尊敬する校長なぞいませんでしたがね。
    2025年01月25日 21:06
  • うつぼ

    溺愛猫的女人さん、こんにちは。
    私はあまり先生との思い出がないので今でも連絡をとっている先生が
    いるのは羨ましいです。
    2025年01月26日 13:13
  • うつぼ

    夏炉冬扇さん、こんにちは。
    夏炉冬扇さんは先生でご覧になると色々思い出されるかもしれませんね。
    この作品に出てくる校長先生は途中から協力的になりますが、それまでは
    権力者の方ばかり見る人でした。こういう人の方が多いのでしょうね。
    2025年01月26日 13:16